その16 ひかる先輩の秘密



 天王寺:ふー。いい天気だな〜。
     こうやって屋上でのんびりひなたぼっこも悪くないな〜。
     ん?あれは・・・。
 
 ひかる:・・・。
 天王寺:(ひかる先輩・・・?
     どうしたんだ学校の屋上に一人で・・・。先輩もひなたぼっこかな?)
 
 ひかる:・・・ふう。
 天王寺:(・・・ため息・・・?どうしたんだ?なにかいつもと様子が・・・。)
 ひかる:・・・。
 天王寺:(う〜ん、声をかけるべきか・・・。)
 
 ひかる:!!
     誰?
 天王寺:あ、いや。
 ひかる:???
     あ、ちょっと待ってください。
 天王寺:・・・は、はい?
 ひかる:あ、天王寺くんですか・・・。
 天王寺:え、今・・・何を・・・。
     あ、いや、今日は先輩もひなたぼっこですか?
 ひかる:いえ、私は・・・。
 天王寺:もしかして・・・何か悩み事でも・・・?
 ひかる:悩み・・・?
     そうねぇ。しいて言えば〜。
     天王寺君が私をかまってくれないとか一体誰が好きなのかな〜とか。
 天王寺:!!
     先輩〜!何を言ってるんですか!
 ひかる:くすくす、冗談ですわ。
     あ、えっとね・・・。それは秘密です。
 天王寺:あ、そう・・・。
 ひかる:天王寺君こそ、私に何かいいたいのでは?
     顔に書いてありますよ〜。
 天王寺:え?
     い、いや、その・・・。顔に・・・ですか。
 ひかる:遠慮なさらず。あ、もしかして私をデートにでも誘ってくれるのかしら〜?
 天王寺:あ、いや、そうじゃなくて・・・。
     あの聞きにくいんだけど先輩って前からその・・・。
 ひかる:?!
     あ、・・・目の事ですか・・・。
 天王寺:ああ、いや。ごめん。
 ひかる:くすくす。いえ、いいんですよ。
     そうねぇ。私ほんとは見えてるんじゃないの?とか
     散々言われてますけど・・・。
     目はね本当に見えてないんですよ。
 天王寺:・・・。
 ひかる:だから天王寺君の顔もわからないし、この青いであろう空もわかりません。
 天王寺:・・・そう・・・ですよね・・・。
 ひかる:でもね、この前も話したかも知れないですけど・・・。
     「気配」と言うかそのものの「気」とでも言えばいいのでしょうか。
 天王寺:「気」ですか?
 ひかる:そう、その、感じでわかるっていうかそれが色でね。
     オーラみたいに形がぼわっと。それがああ、この人は天王寺君だなとか
     あれは何だみたいにわかるんですよ。
     あとその人の気分も、明るい時にはこう明るく色で見えるし、
     落ちこんでいる時は黒っぽく見えたり・・・。
     あ、もちろん、見ようとすればの話しですが・・・。
 天王寺:あ、じゃあさっきのは。
 ひかる:はい。「見よう」としました。いつも全開だと疲れますから。
     うふふ。おかしいでしょ?これが「特異体質」って言われてるんですよ。
 天王寺:そうなんですか・・・。
 ひかる:日常生活には不便しませんけどね。
  でもいっそのことこんな能力なんていらないから本当に見えたらいいなぁ・・・。
     なんてね。
     天王寺君の顔も見てみたいし・・・。
 天王寺:あ、・・・うん。
 ひかる:あら、いやですよう。何暗くなってるんですか〜。
     でもね、ここだけの話、実はそれだけじゃないんですよ。
 天王寺:え?
 ひかる:まぁ、さっき言ったことの応用ですけど・・・。
     これはまだ誰にも言ってないんですけどね。
     天王寺君だけには知って欲しいから・・・。
 天王寺:オレだけ・・・ねぇ・・・。(あ、さっきと同じ顔だ・・・)
 ひかる:じー・・・。
 天王寺:・・・まぁオレで良ければ聞いてやってもいいけど。
 ひかる:誰にも言っちゃいやですよ。
 天王寺:ああ、聞かないほうがいいような気もするが・・・。
     無駄だろうね。
 ひかる:うん・・・あのね。
     これもなんていうかほら皆さんがよく私が凄く計算高いって言うでしょ・・・。
 天王寺:え?(・・・ああ、確かに(汗))
 ひかる:わたしねいつも言われる度に凄く自己嫌悪に陥ってね・・・。
     いつもこうやって屋上で考えちゃうんですよ。
     どうしてそうなるのかなって・・・。
 天王寺:・・・。
     (そうか、それでさっきも・・・)
 ひかる:あ、もちろん。原因はありますし、わかってはいるんですけど・・・。
     これはね、私が計算しているわけではなくてね。結果的にそうなっちゃうんですよ。
 天王寺:意図してないのなら、みんなの誤解を解かないと・・・。
     先輩ってみんなに・・・。あ、ゴメン。
 ひかる:ううん、でも原因は本当に私にあるし。今更弁解するつもりもないですよ。
     それに順番が違うだけで結果的にそうとらえられても仕方ないですしね。
 天王寺:え、でも・・・。
 ひかる:・・・。私は天王寺君にだけわかってもらえれればいいから。
 天王寺:じゃあ先輩が計算高いって言われている原因って・・・。
 
 バン!!
  
 綾香 :あーーーーー!!
     こんなところにいた!!
 
 天王寺:え?ああ、平松?
 ひかる:あ。
 綾香 :あ!ひかる先輩!!また!!
 ひかる:あ、また・・って?
 綾香 :もうほんと最近油断ならないわね!
 天王寺:いや、今日は・・・。
 綾香 :そうそう、天王寺君!今日、一緒に帰りましょうよ!
 ひかる:あらあら、
     綾香さんはいつも村山さんと車で帰るんじゃないのですか。
 綾香 :今日は歩きで帰る日よ!
 天王寺:あの、今先輩と・・・。
 綾香 :さぁ行きましょう!
 天王寺:(困ったな・・・)
 ひかる:あ、そうそう綾香さん。うそはいけませんわよ。
     それにあまりしつこくすると天王寺君に嫌われますわよ。
 綾香 :え?うるさいわね!
 ひかる:村山さんになんて言い訳をするのでしょうかね?
     くすくす。
 綾香 :な、何が言いたいのよ!(汗)
     そんなわけ・・・!
 天王寺:え?うそ・・・??
 綾香 :え?違うわよ、その!
     あはは、やだ、先輩何を言い出すのかと思えば・・・。(大汗)
 天王寺:ほー。
 綾香 :あ、ご、ごめんなさい。
     で、でもね・・・。
 ひかる:まぁまぁ。天王寺君。
     今日は許してあげてくださいね。
 天王寺:は、はあ・・・。
 綾香 :・・・もう、だったら最初から邪魔しないでくれたっていいじゃないの・・・。
     こう言う事になるってわかっているくせに・・・。
     絶対わざとよ、ほんと計算高いんだから。 ぶつぶつ・・・。 
 天王寺:え?計算高い・・・?
 ひかる:さて、そろそろ帰りましょうか。話のこしも折られてしまいましたしね。
 天王寺:あ、先輩。今日は・・・?
 ひかる:くす。今日は部活はない日ですわよ。
 天王寺:あ、まだ何も言ってないのに・・・・。
     !!
     まさか、先輩・・・。
 ひかる:うふふ、これが答えですわ。勝手に覗いてごめんなさいね。
     じゃあ。
 
 綾香 :え?なに?答えって?覗く?? 
 
  『ひかる:あとその人の気分も、明るい時にはこう明るく色で見えるし、
       落ちこんでいる時は黒っぽく見えたり・・・。』
  『ひかる:まぁ、さっき言ったことの応用ですけど・・・。』

 
 天王寺:あはは、応用・・・ね・・・。
     先輩の前では下手な事考えられないな・・・。
 綾香 :え?
 天王寺:お前も気をつけたほうがいいかもな。色々と。
 綾香 :え?どう言う事??
 天王寺:さ〜てね。
 
 ひかる:さて、今日も張りきっていきますか!
 

  <次回予告>

 もーもたろさん、ももたろさん♪
 なんと次回は久々になりきりシリーズだ!!
 日本昔話からはたまたグリム童話まで!
 沢山のお話しにすいて〜キャラが挑戦するぞ!!!
 
 綾香 :私がヒロインよ!!
 織音 :私だもん!!
 
 ヒロインの座をめぐりヒロインバトル大勃発の危機!
 
 次回!Sweet Tales★
 第17話 明日はどっちだ!!
 
 ひかる:鏡よ鏡!世界で美しいのはだ〜れ?
 
 お楽しみに!!
 
 *内容は予告無く変更する場合があります。ご了承ください。


Last update 2000/04/22

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